リニア中央新幹線は、東京都から甲府市附近、赤石山脈(南アルプス)中南部、名古屋市附近、奈良市附近を経由し大阪市までの約438kmを超電導リニアモーターカーによって結ぶ新たな新幹線です。
未来の乗り物というイメージのリニアですが実際は旧国鉄時代である1962年から技術研究が始まり、鉄道技術研究所の磁気浮上式鉄道の研究を経て1974年には宮崎実験線を作り本格的な実験を開始しています。
当時は様々な問題を抱えていましたが、長い年月をかけた開発の取り組みと技術者達の情熱により現在の山梨実験線では、超電導磁気浮上式鉄道実用技術評価委員会の技術評価で「営業線に必要となる技術が網羅的、体系的に整備されたと判断できる。」と判断されるに至っています。
山梨リニア実験線では、超電導リニアの車両開発、複線・カーブ・勾配・トンネルなどの条件下における走行実験、電力供給装置や列車のコントロール装置、安全管理システムなどの開発が日本特有の起伏に富んだ地形、環境の中で行われています。
1997年から先行区間18.4キロメートルで走行実験が行われ、2013年には総延長を42.8キロメートルに伸ばし走行実験が継続されています。
これからご紹介する各HPで確認出来るリニアの走行実験の日程等については、あくまでも予定となっていますので走行実験の状況により予告なしに変更・中止される場合があります。
実験はトンネル内の往復のみで終了する場合等もあるので、走行予定日に一日中待ったのに一回も見れなかったということも間々ありますのであらかじめご了承下さい。
リニアを見学するには、まず走行実験が行うかどうかの情報を得なければなりません。
毎週金曜日の午後3時頃(変動する場合があります)JR東海linear-expressのHP内で次の週の走行実験の予定を発表しています。まずはここで翌週の走行予定を確認し、いつ見学に行くか予定を立てましょう。
見学予定当日を迎えたら次は走行予定時刻を確認しましょう。
走行予定日の当日の朝10時頃(日により時刻は変動します)、山梨県立リニア見学センターのHP内にその日の走行実験の予定時刻が掲載されます(右図)。
ただ予定時刻はおおまかで、見学センターでも走行実験当日に何本走るか、何時何分に走るか、どこまで走るか等の情報は事前には不明ですのでご注意下さい。
あくまでも参考というスタンスで見学にいきましょう。
すべての情報を確認したら後は見れることを願いながら見学ポイントへ出発です。
現在、笛吹市内でリニアの実験線路が見えるポイントは下記の4ヶ所あり、その内の1ヶ所(上黒駒周辺)は防音壁で完全に覆われ走行の様子は見えませんので実質3ヶ所となります。
※リニアの見える丘案内PDFもご利用下さい。
Mapの各ポイントをクリックすると実際にその場所から取った写真を見ることが出来ます。
※見学ポイント周辺は、桃の農園などが多く道も狭いので必ず公共の駐車場等を使い、歩いて向かいましょう。カメラ等で撮影する場合は絶対に立ち入り禁止場所や個人の敷地内に入らないよう、また農耕車等の邪魔にならないようにしましょう。
確実とは言えませんが走行しているリニアを間近で見る確率をぐっと上げる方法は、山梨県都留市にある山梨県立リニア見学センターに行くのがおすすめです。
メインとなる3Fの展望室では、中央に走行表示モニターがあり、リニアの現在地、速度、リニア見学センターからの距離などの情報をでリアルタイムで見ることが出来ます。 また、リニアが動き出した際と、見学センター近くまで来た時に館内放送が入るので、目の前を通るリニアを見逃す心配が無く安心して見学することができます。
見学センター3階中央
モニターでは現在地等の詳細が確認出来ます
館内放送が入ると見学の方が一斉にカメラを構えます
2Fの展示室にはリニアの仕組みを音声と図解で解説しているブースや、これまでの実験車両の縮尺模型などの展示があるのでリニアに関する知識を高めることが出来ます。1Fの売店では、地元名産品の他にリニア特製のお菓子やグッズを販売をしています。
山梨県立リニア見学センター入口
見学センター1階売店
見学センター2階展示室
リニア見学センターの場所(見学センター様のサイト)
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