この木なんの木、ヒノキに似て非なる『リョウメンヒノキ』

この木なんの木、ヒノキに似て非なる『リョウメンヒノキ』

ナンジャモンジャの木

2018年の台風の影響により倒木、現在は伐採し運び出され「ナンジャモンジャ」と称される木はありませんが、この場所に存在した証として当時の情報は掲載したままにしてあります。

芦川と境川の中間に位置する鶯宿峠。
昔から、「鶯宿峠のナンジャモンジャ」と言われ、葉がヒノキのようでヒノキにあらず、コノデガシワのようでコノデガシワにあらず・・・結局、樹種が不明で何だかよくわからないことや物を指す「ナンジャモンジャ」という名前がつけられた。
昭和3年、「日本植物学の父」と称される牧野富太郎博士によりヒノキの変種であると判明され、通常ヒノキは表裏がはっきり区別がつくがこちらは裏面のY字形の白蝋粉がなく区別が困難であることから『リョウメンヒノキ』と名づけられた。
山梨県指定天然記念物。(現在は文化財指定から抹消されています)
井伏鱒二の『七つの街道』のなかで『甲斐わかひこ路』にも登場する。馬に跨り、花鳥から峠を越えて芦川へと入り、下芦川からナンジャモンジャの木のある鶯宿峠を越えたという。

INFO基本情報

名称 ナンジャモンジャの木
(ナンジャモンジャノキ)
住所 山梨県笛吹市芦川町鶯宿 アクセス
樹齢 推定550年

MAP&ACCESSアクセス

林道が舗装されているため、自動車でアクセス可能。

芦川方面:鶯宿峠入り口から大窪鶯宿林道へ進入し、分岐に差し掛かるまで道なりに進む。三叉路を右折し1分ほどで到着。

境川方面:大窪地区からは大窪鶯宿林道を利用し、道なりにしばらく進み、滝戸山登山口を過ぎ三叉路を左折。小黒坂からは黒坂里道へ進入し、三叉路を右折し、名所山道を5分ほど走ると到着する。
※冬期および台風などの影響により封鎖される場合があります。