甲斐国式内二十座のうちのひとつ

「ひとつ槌」の紋
「ひとつ槌」の紋
唐獅子の彫刻、中央には竜を配する。
唐獅子の彫刻、中央には竜を配する。
四人の陸軍中将の顕彰碑。
四人の陸軍中将の顕彰碑。

甲斐国式内二十座のうちのひとつ

中尾神社

 由緒は垂仁天皇七年(紀元前)勧請と非常に歴史がある。新羅三郎義光以降武田家にも崇敬される。
代々田村家が宮司を勤め、田村怡与造をはじめ弟・沖之甫、守衛、甥・義富と日清・日露戦争を戦った四人の陸軍中将を輩出した。神社隣の公園には顕彰碑がたつ。
県指定文化財である太刀銘一徳斎助則は父・義事の一振りであり、甲州刀の代表作といわれ浅間神社にも奉納されている。

INFO基本情報

名称 中尾神社
(ナカオジンジャ)
住所 〒405-0053 山梨県笛吹市一宮町中尾1331 アクセス

MAP&ACCESSアクセス

甲陽一徳斎藤原助則(本名:田村 安暉のち義事 1827~1909)
(こうよういっとくさいふじわらのすけのり)

中尾村(※)出身。生家は中尾神社の神官。
甲州刀の刀匠としての顔も持ち、
明治23年(1891)第5回内国勧業博覧会では大阪の名匠・月山貞一とともに褒賞され、明治天皇より所望され宮内庁へと献上された。
子には怡与造、沖之甫、守衛、甥・義富がいずれも陸軍中将の任に就いた。

田村 怡与造
(たむら いよぞう1854~1903)

東八代郡相輿村中尾(※)出身。
陸軍大将・川上操六の秘蔵の弟子、その智謀から川上より「今信玄」と異名をもらい、その名に違わぬ活躍をみせた。
親交の深かった森鴎外とともにクラウゼヴィッツの『戦争論』を研究。
司馬遼太郎の『坂の上の雲』にも登場する。
いずれも当時の名称で現在の笛吹市一宮中尾を表す。