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ほうとうの由来には諸説ありますが、中国から伝来し、平安時代には既に食されていた記述が残る「餺飥(はくたく)」といううどんの原型となる料理が起源とされる説が一番有力といわれています。また、ほうとうが山梨に根付いた理由としては、甲斐の国時代、武田信玄が陣中食としてほうとうを用いたという説が広く知られています。現在、お店では鉄鍋やどんぶりで1人前ずつ卓に出されますが、通常、家庭では味噌仕立てのスープが入った大きな鍋で、具と麺を一緒に煮込み、椀などに取り分けます。このとき、麺は予め湯掻くことなく、生のまま鍋に加えます。これがほうとうと他の麺料理との大きな違いです。生麺のまま煮込むため、スープに独特のとろみがつきます。麺は太くて平らな形が特徴です。 |