『田子の浦 富士』(1975)
田子の浦に 打ち出てみれば 白砂の
富士の高嶺に 雪は降りつつ
自身最後の誕生日に綴った言葉によると…
朝、目を醒まし「今日の仕事は何にしようか」書くか、描くかと考えまとまると楽しく起きられると言い、『心こそ心まどわす心なり心の駒に手綱ゆるむな』を座右の銘にして生きてきたという。
晩年になっても制作意欲は決して衰えず、数々の作品に取り組んだ。
夏目漱石著「道草」の装丁
親交の深かった夏目漱石の作品の数々の装丁を手がけていた。
他にも与謝野晶子「明るみへ」も同様に。
「少女」
夏目漱石の四女・愛子の肖像画。
過去には本人が美術館の開館記念日に来館された。
この作品は『夏目漱石の美術世界展』(東京藝術大学 平成25年5~7月)にて「漱石先生像」などとともに展示された。